紀伊半島の南端新宮市、湾を見下ろす蜂伏の丘にこの家は建っている。
門扉を開け、吹き抜けのある玄関に入ると、ガラス越しにカスケードがある。
水音のする方向に目をやると、なみなみと水をたたえた水盤がある。
居間は吹き抜けとなっていて、周りに書斎やサニタリーや浴室、
バスコートなど、バックヤードがあり勝手口へとつながる。
そして居間から南面へ小幅板の木製デッキが張られ、ダイニングや居間の延長と
して多用途に使われている。
また、2階は子供室や客間、寝室、書斎などで構成されている。
この建物は鉄筋コンクリート壁式構造で、外壁は一面ボーダータイルが張られ、
割付けをはじめ、細部に渡りディテールに緊張感のある建築である。